犯人が分からない事件

犯人が分かっていない事件なんて星の数ほどあるんだろうけれど、個人的に気になっている最近の事件をメモ。

  • 京都、大学生殺人(2007年1月)

京都新聞 | 精華大生殺人事件

  • 埼玉、傘で目をつき大学生重体(2007年7月)

傘で目突き刺され、大学生重体 容疑者は逃走 埼玉(魚拓)
犯人が分かって捕まった事件だけど、あえてこれも。

  • 宮城、ナイフで小学生刺し重傷(2007年7月)

校門前で小6刺され重傷 殺人未遂容疑 宮城県警が近所の56歳逮捕(魚拓)
小6女児刺傷で無職の男を鑑定留置(魚拓)



最後の宮城の事件は、ニュースで聞いてへぇと思った。へぇというのは、犯人は小学生を刺したあとで自宅に戻っていたのだが、そこで逮捕したというところにへぇだった。その逮捕もすばやかった。被害にあった子どもが周りの大人に指差して知らせたということもあるんだろうけど、もっと潜在的に、こういうことをするのはあの男、というようなコンセンサスが地域の中で(警察も含めて)あったんじゃないかと思った。でなければ目撃証言があっても、自宅の特定には至らないのではないか。本当にそうなのかどうかはよくわからない。でもなんとなく普段からトラブルを起こしているように新聞でも報じられている。
上のふたつの事件も通り魔的であるが、たとえば池袋とか新宿のような、いろいろな地域から人が集まる「るつぼ」のようなところではないように思う。京都の事件についてはあまり確信はなく、現場となった左京区という場所に名所は多いようで、区としては観光客は珍しくなかったのかもしれない。が、現場は左京区の中でも岩倉幡枝町というところで、よそ者が足を伸ばすところではないような印象を受けた。被害者は「知らない人に刺された」と言い残したそうだが、犯人が自転車に乗っていたという報道を聞いて、自転車で現場にいける範囲内に住む、地元の人間なのではないかと直感的に思った。
埼玉の事件についても、駅前近くとはいえ極めてローカルな場所である。繁華街ではなくむしろベッドタウンであり、名所と呼べるのも「水子貝塚」のみ。犯人は地元の人間なのではないかと思った。
もちろんふたつの事件とも、地元の人間によるものではないかもしれない。自転車はレンタルで、現場はサイクリングコースだったのかもしれないし、電車でふらっと立ち寄った者の犯行なのかもしれない。しかし両事件とも僕は最初に地元の人間による事件ではないかと思い、それならすぐに容疑者は特定されるだろうと思った。しかし京都の事件は半年が過ぎて進展は示されず、埼玉の事件も続報を聞かない。
一方、宮城の事件はスピード逮捕であった。ローカルな地域の、地元の人間による事件であれば、即日逮捕とまではいかなくとも、容疑者の絞りこみくらいはすぐに行われるのではないかと思う。しかし捜査の進展は見えていない。うまく表現できないけれど、変な事件だなと思っている。もっとも、僕の考えているローカルという概念が、実態とはかけ離れているだけかもしれないのだが。